検査案内2023
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「CA125」と「CA602」について、悪性腫瘍特異物質治療管理料と腫瘍マーカーの区分に分けて算定することはできない。腫瘍マーカーは、悪性腫瘍の診断の確定または転帰の決定までの間に1回を限度として算定できる。悪性腫瘍の診断が確定し、計画的な治療管理を開始した場合、腫瘍マーカー検査の費用は悪性腫瘍特異物質治療管理料に含まれ、同一月に併せて算定できない。ただし、悪性腫瘍の診断が確定した場合であっても、以下の場合は、別に腫瘍マーカーの検査料を算定できる。ア 急性および慢性膵炎の診断および経過観察のために「エラスターゼ1」を行った場合。イ 肝硬変、HBs抗原陽性の慢性肝炎またはHCV抗体陽性の慢性肝炎の患者について、「α−フェトプロテイン(AFP)」、「PIVKAⅡ精密測定」を行った場合(月1回に限る)。ウ 子宮内膜症の診断または治療効果判定を目的として「CA125」、または「CA602」を行った場合(診断または治療前後各1回に限る)。エ 家族性大腸腺腫症の患者に対して「癌胎児性抗原(CEA)」を行った場合。測 定 方 法1. 測定方法が一般的なもの尿中BTA癌胎児性抗原(CEA)α−フェトプロテイン定量TPASCCDUPAN−2NCC−ST−439CA15−3エラスターゼ1前立腺酸ホスファターゼ抗原(PAP)前立腺特異抗原(PSA)PSA−ACT高感度PSAタンデム塩基性フェトプロテイン(BFP)尿中塩基性フェトプロテイン(尿中BFP)CA19−9CA72−4CA−50SPan−1シアリルTn抗原(STN)NSE(神経特異エノラーゼ)PIVKA−Ⅱ[ECLIA]シアリルLex−i抗原(SLX)CA125シアリルLex抗原(CSLEX)2. 測定方法が精密なもの検 査 項 目高感度PSA F/T比BCA225I型プロコラーゲンCプロペプチド(PICP)I型コラーゲンC末端テロペプチド(ⅠCTP)SP1血清中抗p53抗体シフラ(サイトケラチン19フラグメント)ガストリン放出ペプチド前駆体(ProGRP)尿中遊離型フコースCA602α−フェトプロテインレクチン分画(AFP−L3%)CA54/61癌関連ガラクトース転移酵素(GAT)γ−セミノプロテイン(γ−Sm)尿中HCGβ−コアフラグメント可溶性メソテリン関連ペプチド乳頭分泌液中CEA乳頭分泌液中HER2タンパク血清HER2タンパク可溶性IL−2レセプターⅠ型コラーゲン架橋N−テロペプチド(NTx)デオキシピリジノリン酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ(TRACP−5b)ヒト精巣上体蛋白4(HE4)TFPI2(組織因子経路インヒビター2)悪性腫瘍特異物質治療管理料(同一患者月1回)加算点(初回月)220点1項目 360点2項目以上 400点150点55腫瘍マーカー 悪性腫瘍特異物質治療管理料腫瘍関連検査(その他)

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