検査案内2023
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ご利用の手引き二次元の方向に拡散する抗原と抗体が両者の間の最適比のところで沈降線を形成する。これを直接または洗浄、乾燥、染色して沈降線を観察する。特に抗原および抗体の定性的分析、ことに蛋白の同定操作にあり、未知の抗原の同定、純度の検定、抗血清の特異性の検索などに応用される。試料に目的とする抗原に対応する抗体を加え、溶液内抗原抗体反応を行わせ生成する抗原抗体複合物にレーザー光をあてて、その光散乱強度を測定することにより目的物質の濃度を求める。フローサイトメトリーは検査する細胞浮遊液を一定の流束に入れ、1個ずつ細胞を連続的に流し、個々の細胞を分析する方法である。細胞マーカー(抗原)に特異的なモノクローナル抗体または二次抗体を蛍光色素(FITCまたはPE)で標識しておき、細胞とあらかじめ反応させてからフロー部に流し、レーザー光を照射させる。前方散乱光(細胞の大きさのパラメータ)、側方散乱光(細胞の内部構造のパラメータ)及び蛍光強度から、特定のモノクローナル抗体と反応したリンパ球を百分率によって求める。測定対象となる因子の欠乏血漿とトロンボプランスチン、アクチン、塩化カルシウムを加え、凝固するまでの時間を測定する方法。低温の炎の中で原子化した元素は、その炎中へ導いた高温の光源からの光から自己の輝線スペクトルの波長の光を定量的に吸収し励起状態となる。この吸収の度合、すなわち吸光度を試料、標準液について測定することによって元素濃度を求める。(フレーム法)バーナーの炎の代わりに、グラファイトに大電流を流し発熱させ、それに接触している試料中の測定元素を熱で蒸発させるもので高感度がえられる。(フレームレス法)測定物質を特定の酵素を用いて特異的に測定する方法。血清蛋白の分画測定法の一種で、両性電解質である蛋白の溶液に電場を与えると、それぞれの荷電とは反対の電極に向かって移動する。この移動した蛋白を検査項目に応じて染色または発色させたのち、デシントメトリーにより分画比を求める。測定しようとする成分を着色物質に変化させ、その色調を同様に処理した既知濃度の純粋物質溶液(標準液)の色調と比較して目的物質の濃度を測定するもので、吸光光度法によるものが主である。その原理はLambert-beerの法則に基づいている。また主として、補酵素の還元型NADH、NADPHが340nmに吸収を持つことを利用する方法として紫外部法(UV法)があり、一般的に比色法として取り扱われる。混濁を生ずる反応、または試薬の混濁を減ずる反応を用いた測定法で、一定の光源のもとに等質大粒子の発現するTyndall光の強さは、その懸濁粒子の濃度に比例することから、標準液のTyndall光の強さと比較して目的物質の濃度、活性を求める。PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり、分解より蛍光を発するオリゴヌクレオチドをPCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。:literL dL :deciliter(=0.1L)mL :milliliter(=0.001L)g :grammg :milligram(=0.001g)μg :microgram(=10-6g)ng :nanogram(=10-9g)pg :picogram(=10-12g)U :unitmU :milliunit(0.001U)μU :microunit(10-6U)IU :international unitm IU :milliinternationalunit(=0.001U)KIU :103 international unitm mol :millimole(=0.001mol)μmol :micromole(=10-6mol)n mol :nanomole(=10-9mol)p mol :picomole(=10-12mol)f mol :femtomole(=10-15mol)M :mol/LmEq :milliequivalentmOsm :milliosmole% :percentcpm :count per minutesUA :unit allergen‰ :permillLog IU :オクタロニー法ネフェロメトリー法フローサイトメトリー法凝固時間法原子吸光分光光度法酵素法電気泳動法比色法(光電光度法)比濁法リアルタイムPCRw■基準値欄の主な単位記号主な検査方法略語・概略・単位・記号

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