検査案内2023
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PA「粒子凝集反応」Particle agglutinationPCR Polymerase chain reactionPHA「受身赤血球凝集反応」Passive hemagglutinationRRA「ラジオレセプターアッセイ」Radio receptor assayRT-PCR Reverse transcriptaseーpolymerase chain reactionTIA「免疫比濁法」Turbidimetric immuno assayTR-FIA「時間分散蛍光免疫法」Time resolved fluoro immuno assayUV「紫外線吸光光度分析法」UltravioletWB「ウエスタン・ブロット法」Western blottingイオン選択電極法RIA Radio immuno assayゼラチン粒子などの担体に測定する抗体に対する抗原を結合させ、これと被検血清を反応させると、抗体が存在する場合にはゼラチン粒子が凝集する。DNAポリメラーゼが1本鎖DNAを鋳型として相補的なDNAを合成することを利用し、目的のDNA領域を合成・増幅する方法である。まず熱を加えて2本鎖DNAを一本鎖にし、プライマー(反応開始剤)を加えて温度を下げる。次に耐熱性ポリメラーゼを加えると1本鎖DNAを鋳型としてプライマーからDNAが合成される。このことを数十回繰り返すことによって、目的のDNA領域を合成・増幅する。抗原抗体反応の特異性を利用し、放射性同位元素(RI)で標識された抗原と非標識抗原との抗体に対する競合反応から微量物質の特異的定量を行う方法である。標識抗原と抗体との反応に於て標識抗原・抗体結合物(B)の割合は、非標識抗原の量に逆比例する。したがって既知量の非標識抗原を順次添加し、Bの割合を算出すると標準曲線を得ることができる。次に試料のBの割合を求め標準曲線からその抗原量を求める。RIA法は放射線量の測定という簡単な方法で微量物質の量が求められるのが特徴である。この方法はBと過剰の未結合標識抗原の分離が必要で下記のような方法がある。 1)硫安塩析法 2)二抗体法 3)DCC(dextran coated charcoal)法 RIA法の測定対象は、通常、抗原であることが多いが、ウイルス抗体価など抗体測定を目的とすることもある。薬物やホルモンなどの生理活性物質とそのレセプターとの反応を抗原抗体反応と同様に用いる方法である。生理活性物質の測定、レセプター異常の検索、レセプター抗体の検索および癌細胞のホルモン応答性を求めることを目的としている。逆転写酵素(RT)によってウイルス・RNAに相補的なcDNAをつくった後に、PCR法同様DNAポリメラーゼ反応を利用して目的のDNA領域を合成・増幅する方法である。抗原抗体結合物による混濁を光学的に測定することにより、抗原あるいは抗体を定量する免疫測定法の1つ。標識体に希土類ランタノイド系の金属であるユウロピウムを用い、キレート形成により標識体の蛍光を増幅させ、これをTimeresolved fluorometerにより長寿命(400〜800μsec)の蛍光(Ex.340nm, Em.613nm)の強度を測定する。検体試料中から発生する非特異的短寿命(1μsec以下)の蛍光を時間分散型測定により除外し、バックグランドの影響を低くすることができる特長がある。可視スペクトルより波長の短い紫外線を用いた吸光度分析法。蛋白の電気泳動パターン上で、ある抗原と反応する蛋白すなわち抗原を同定するための方法で粗蛋白を電気泳動により分離し、その分離パターンを保ったまま蛋白をニトロセルロース紙などに電気泳動的に写しとる(ブロッティング)。このニトロセルロース紙上に結合した抗原に抗体を反応させ、その抗原を抗イムノグロブリン抗体もしくはプロテインAに、蛍光色素、放射線同位体、または酵素で標識したものを反応させて検出する。試料中の特定イオンの濃度に対応して電位が変化する各イオン選択電極と、試料組成に関係なく一定の電位を保持する標準(比較)電極を組み合わせて化学電池を形成し、その起電力を測定することによって試料中の各イオン濃度を求める。ヒツジまたはヒトのO型赤血球に測定する抗体に対応する抗原を吸着させたものと被検血清を反応させ、凝集すれば抗体陽性となる。4)PEG(polyethyleneglycol)法5)固相法v主な検査方法略語・概略

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